〜お金とお天気で理解する、新しい数の世界〜
こんにちは、Thumbs up Cafe Blog へようこそ!
中学に入ると、数学で最初に「正の数(プラスの数)」と「負の数(マイナスの数)」という新しい友達に出会います。この「マイナスの数」がわかれば、数学は一気に楽しくなりますよ!
今日のカフェでは、このプラスとマイナスの数の計算のルールと、ちょっと変わった**「絶対値」**という考え方を、誰でもわかるように解説します。
1. なぜ「マイナスの数」が必要なの?
私たちは普段の生活で、すでにマイナスの数を使っています。
状況 | プラスの数 (+) | マイナスの数 (-) |
お金 | 貯金(手元にお金が増える) | 借金(手元のお金が減る) |
温度 | ** 0℃ より高い**温度 | ** 0℃ より低い**温度(氷点下) |
基準点 | 基準点より上や右 | 基準点より下や左 |
数学では、この**「逆の方向や状態」**を表すために、数字の前に「- (マイナス)」をつけます。
- 正の数: 5 や +5 (プラスは省略されることが多い)
- 負の数: -5(マイナスは絶対に省略できない)
2. 絶対値: 0 からの「道のり」
まず、とても大切な「絶対値」という言葉を覚えましょう。
【絶対値のルール】
絶対値とは、「 0 (ゼロ)からの道のり(距離)」のことです。
数直線上で考えてみましょう。
- ** +5 の絶対値:** 0 から +5 までの道のりは 5 です。 → 5
- ** -5 の絶対値:** 0 から -5 までの道のりも 5 です。 → 5
道のりにマイナスはありませんよね?だから、絶対値は必ずプラスの数か 0 になります。
3. 正負の数の四則計算マスター!
いよいよ計算のルールです。これがわかれば、中学数学の最初でつまずくことはありません!
3-1. たし算(加法)と ひき算(減法)
たし算とひき算は、**「仲間(符号が同じ)」か「敵(符号が違う)」**かで考えます。
① 仲間(符号が同じ)の計算ルール
符号が同じ数の場合は、そのまま絶対値(道のり)をたし算し、共通の符号をつけます。
式の例 | お金で考えると… | 計算の仕方 | 答え |
(+3) + (+5) | 3 円貯金して、5 円貯金した。 | 3+5=8 | +8 |
(-3) + (-5) | 3 円借金して、5 円借金が増えた。 | 3+5=8 | -8 |
② 敵(符号が違う)の計算ルール
符号が違う数の場合は、絶対値が大きい方から小さい方をひき算し、絶対値が大きい方の符号をつけます。
式の例 | お金で考えると… | 計算の仕方 | 答え |
(+8) + (-5) | 8 円貯金があるけど、5 円借金した。 | 8-5=3 | +3 |
(-8) + (+5) | 8 円借金があるけど、5 円貯金した。 | 8-5=3 | -3 |
3-2. かけ算(乗法)と わり算(除法)
かけ算とわり算は、数字を計算した後、マイナス( - )の数がいくつあるかで符号を決定します。
【符号の決定ルール】
マイナスの数 ( - ) の個数 | 答えの符号 |
偶数個( 0 個、 2 個、 4 個 … ) | プラス( + ) |
奇数個( 1 個、 3 個、 5 個 … ) | マイナス( - ) |
① かけ算の例
式の例 | マイナスの個数 | 答えの符号 | 答え |
(+4) × (+2) | 0 個 (偶数) | + | +8 |
(-4) × (+2) | 1 個 (奇数) | - | -8 |
(-4) × (-2) | 2 個 (偶数) | + | +8 |
② わり算の例
わり算も同じルールです。
式の例 | マイナスの個数 | 答えの符号 | 答え |
(+10) ÷ (-5) | 1 個 (奇数) | - | -2 |
(-10) ÷ (-5) | 2 個 (偶数) | + | +2 |
🌟 まとめと次のステップ
正の数・負の数の計算は、慣れるまでは混乱しやすいですが、**「符号のルール」**さえ間違わなければ大丈夫です。
計算の種類 | 符号の決め方 |
たし算・ひき算 | 絶対値の大きさを比べ、絶対値が大きい方の符号をつける。 |
かけ算・わり算 | マイナスの個数を数え、偶数なら +、奇数なら -。 |
この土台をしっかりと固めることが、この先の中学数学(文字式、方程式、関数)をスムーズに進めるためのカギとなります。
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