履歴書の書き方

書類選考対策
PR

■ 履歴書ってどう書けばいいの?

 転職や就職を目指す人が、まず用意しなければならない書類が、「履歴書」と「職務経歴書」です。
 でも、実際に書類を目の前にすると、「何を書いたらいいのかよく分からない」と途方に暮れる方や、「単なる事実の羅列でしょ?」と、勘違いされている方が多くいらっしゃいます。

 そこで、今回は「人事が欲しくなる履歴書の書き方」について皆さんにお伝えできればと思います。

 履歴書と言えば、みなさん一度は見たことがある☟コレですよね。

 基本的には、このフォーマットでOKです。奇をてらう必要はありません。各欄の表題に沿って、まずは事実を記載していきます。それでは各欄の注意点を順番に見ていきましょう。 ちなみに、いまだに履歴書を手書きしている人は、さすがにもうPCで作成しましょうね(笑)

 § 氏名、生年月日、年齢等の注意点

  1. メールアドレスについて
    • 上の履歴書には、メールアドレスを記載する欄がありませんが、メールアドレスは必ず記載しましょう。欄が無ければ電話番号の欄に併記するなどしても問題ありません。 また、メールアドレスは何でも問題ありませんが、つながることは当然として、「よくチェックするアドレス」を記入することを心がけてください。最近は大切な連絡もメールで送られてくることが基本です。
  2. 性別について
    • 最近は性別については記載欄がないフォーマットがあったり、未記入可とするフォーマットが増えていますが、記載欄があるのであれば記載することをおすすめします。何故なら、LGBTQに対する偏見はまだまだ多く存在するからです。下手をすると、記入がないことだけを理由に書類選考に通らない可能性もあります。「そんな偏見のある会社には絶対に行かない!」という強い意志があれば別ですが、ある程度の偏見を許容する立場であれば、記載することをおすすめします。

 § 学歴・職歴欄の注意点

  1. 学歴は高校卒業から記入(高卒・中卒者を除く)
    • 学歴は高校卒業から記載します。これは少し人事の裏話になるかもしれませんが、企業は結構高校名を気にしています。マイナス評価として使うことは、あまりないのですが、例えば社長と同じ高校出身だったとか、人事担当者の地元の高校だったといった場合には、話が盛り上がり、内定獲得にかなり大きなアドバンテージとなります。また、これも少し裏話になるかもしれませんが、自頭のレベルを高校のレベルで判断する企業は多いです。
  2. <学歴>と<職歴>は分けて記載
    • 転職の場合など、一度就職をした後、再度学校に通うことがあります。こうした場合に、時系列で学歴と職歴をごっちゃにする方が、時々見受けられますが、学歴と職歴は、それぞれ時系列にまとめましょう。
  3. 職歴は「会社名」と「入社年月」、「退職年月」で記載
    • 履歴書上では職歴は会社名で記載します。所属部署や、異動履歴を記載する必要はありません。また、複数の会社経験がある方で、入社年月しか書かない方がいらっしゃいますが、必ず入社年月と、退職年月を記載しましょう。

 § 免許・資格欄の注意点

  1. 時系列に記載
    • 取得した免許、資格は取得した順に記載しましょう。
  2. 入社を希望する会社に必要な資格を記載
    • 特にたくさん記載することがある方についてですが、持っている免許や資格は何でも記載したくなるのが心情だとは思います。しかし、あまり関係のない免許や資格をダラダラと記載するのは避けた方が良いです。資格マニアであることを強調したいとか、その資格に関するエピソードが自己PRにつながるという特別な理由があれば別ですが、無駄な記載が多いと、「この人は何がしたい人なんだろう?」と一貫性の欠ける人材であるという疑いをかけられる場合があります。

 § 志望動機、自己PR欄の注意点

  1. 自己PRの注意点
    • 日本人は謙虚な民族なので、自己PRと言われても結構ピンとこない方が多いですが、ここでは一旦謙虚さは忘れてPRしましょう。しかし、単に「わたしは忍耐強く…」とか、「コミニュケーション力が高く…」などと結論だけを記載せず、「なぜ」そうなのかを経験に紐づけて記載しましょう。「わたしは〇〇といった経験から忍耐強さを身に着けました」とか、「〇〇と××の交渉を続けたことでコミニュケーション力が培われました」などというように記載することで、説得力が増します。
  2. 志望動機の注意点
    • ここも自己PRの時と同様に、「〇〇をしたかったため」というように、単なる希望や願望だけを記載するのはNGです。やはり「なぜ」それをしたいのかを記載するようにしましょう。次に記載するポイントとも重なるのですが、自己PRを理由とすると書きやすくなります。
  3. 自己PRと志望動機が連動するストーリーにする
    • 時々、自己PRと志望動機を別々に記載する方がいるのですが、これはあまり効果的ではありません。2でも記載した通り、自己PRを志望動機の理由として記載すると、大幅に説得力が高まります。つまり、「わたしは〇〇といった経験から✕✕に強く、今後△△の分野で活躍したいと考えており、御社の□□にぜひ貢献したいと考え応募いたしました」のようなストーリーを作成するということです。説得力のある強みが、自社の事業とぴったりはまれば、人事としては「欲しい」となるわけです。
  4. NGな志望動機
    • 会社の制度に惹かれて応募したという旨の志望動機は絶対にNGです。例えば、「年収を上げたかったから」とか、「近々出産予定だから、産休制度が充実した会社に転職したかったから」等です。これを見た人事は「会社を食い物にされる」と考えます。それ以外の志望動機を作りこんだうえで、面接などで話す際に、他にも同じような会社があるのになぜウチにしたのかといった質問が来た場面で、「御社は他社より福利厚生が充実していて魅力を感じた」という程度に使うのは問題ありませんが、これがメインの動機であると書かれていると、まず書類選考は通しません。

 § 本人希望欄の注意点

  1. 基本的には自由に記入。でも…
    • 基本的には自分の希望を自由に記載して問題ありません。年収面でも、待遇面でも自由に記入して問題ありません。しかし、これも今までと同様、「なぜ」そのような希望をするのか、そしてその希望が妥当かどうかを考える必要があります。例えば、今まで年収400万円だった人が、希望年収を500万円と記載したいのであれば、自分の年齢のその会社規模の業界平均と比較してあまりに高い希望を出していないか、とか、力量がその希望に合っている実績を語ることができるか、という視点が必要です。この辺りがズレていると、「厚かましいヤツだ」となり、印象が悪くなります。
    • なお、「御社規定に従います」でも全く問題ありません。基本的にどんな希望を書いても、会社規程を曲げてまで叶えてやろうという会社はほとんどありませんから(笑)。

まとめ

いかがでしたでしょうか?人事がどのような視点で履歴書を見ているのか、何となく理解していただけたでしょうか? 一つだけポイントを挙げるとすれば、「なぜ」というキーワードです。採用人事は、履歴書をはじめとして、様々な書類や面接といったツールを通じて、その人を「採用する理由」と、「採用しない理由」を見つけたいと考えています。人事も会社の経営者に、なぜその人を採用するのかを説明しなければならないからです。 ですので、応募者である皆さんの立場としては、そこをくすぐってあげればよいわけです。

また、誤解を恐れずに、あえて極端な言い方をすると、人事は応募書類の中から、「アラ」を探しています。これは前述の「採用しない理由」に繋がってきますが、人事の基本的な考え方は、「採用して失敗するくらいなら採用しない」という基本スタンスに立っています。何故なら日本の会社は一度採用してしまうと、ほとんどクビにすることはできないため、基本的に「試しにとってみる」というスタンスで臨むことができないためです。よって、人事は「失敗できない」という気持ちから、できるだけ「アラ」の少ない人材を選びたいと考えるわけです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事を読んでくださった方が、よりよい就職(転職)を実現されて、「天職」を手にできることを祈っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました